塩素は水道水を消毒するために入れるもので、適切な濃度であれば病原菌などに対しては消毒効果がありますが、人体に対しては影響はありません。また、WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、塩素のガイドライン値は5mg/Lとされています。このガイドライン値は、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が生じない濃度を表しています。
国内では水質基準を定めた法律「水道法」により0.1mg/L以上と定められています。また、水質を管理する上で留意すべき「水質管理目標設定項目」では、1mg/L以下が目標値として設定されています。これらをもとに登米市では、蛇口において常に0.1mg/L以上、1mg/L以下を確保できるよう管理しています。
水道水に含まれる塩素と反応する薬品を入れることによって、黄色やピンク色になることを示し、水道水に有害な物質が含まれているような不安感を与えて浄水器を販売する事例が見られます。
この反応は水道水が危険であることを示すものではありませんのでその様な訪問販売にはご注意ください。
水が凍るときは、外側から水の部分が徐々に凍り、水に溶けていた空気やミネラル分が中央部に集められる現象が起こります。この氷が解けると、中央部に集められた空気は大気中に飛んでしまいますが、ミネラル分の一部は、水に溶けない物質へと変化しているため白い物質として残ります。また、氷の凍らせ方によっては、ミネラル分が氷の表面に集まり、水に浮かべた瞬間に白い綿状の氷の表面から出てくる場合もあります。
このように、氷が溶けた後の白いものは空気やミネラル分であるため、安全性に問題はありません。
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