水道事業の健全な経営基盤を構築し、将来にわたり安全な水道水を安定して供給する体制の継続を図る
ことから、水道料金の改定を行います。
(1)料金改定の理由
① 水道料金収入の減少
・人口減少、節水機器の普及及び節水意識の高まりなどにより、1日当たりの平均給水量は
平成23年度をピークに減少
・水需要の減少により料金収入は、平成24 年度の21.4 億円をピークに減少し、令和3年度
には20.6億円(約0.8億円減)まで減少
・今後はさらに人口減少が予測されており、料金収入は更に減少する見込み
② 水道施設の老朽化や耐震化への対応
・多くの水道施設で老朽化が進行し更新需要が増大
・自然災害が頻発、激甚化する状況において、災害に強い水道を目指し水道管の耐震化
・水道水の安定供給を図るため、基幹施設の更新を計画的に実施する必要があり多額の更新
費用が必要
(2)料金改定の内容
① 平均改定率 … 15%
② 料金改定時期 … 令和5年10月分から
④ 水道料金の算出のしかた(改定後の新料金表での算出)
<例 メーター口径20㎜で1ヵ月20㎥使用した場合>
基本料金 1,540円 … ①
従量料金 (1㎥から10㎥まで) 168円×10㎥=1,680円 … ②
(11㎥から20㎥まで) 277円×10㎥ =2,770円 … ③
水道料金の請求額(①+②+③) =5,990円
下水道事業では健全な経営基盤を構築し安定したサービスの提供と使用者負担の適正化を図ることから、
下水道使用料の改定を行います。
(1)使用料改定の理由
① 人口減少に伴う下水道使用料の減少
・下水道使用料収入は新規接続者の増加により微増で推移していたが、令和5年度で公共下水道
事業の面整備が概ね終了し新規接続者は減少する見込み
・今後は人口減少の影響や節水型機器の普及により、下水道使用料が減少する見込み
② 施設の老朽化への対応
・市内に28箇所ある汚水処理施設等が老朽化し、施設の更新や長寿命化対策のため建設改良費
の増加が見込まれている
③ 一般会計繰入金の増加
・一般会計繰入金は、年度当たり約20億円前後で推移し、今後も同程度で推移する見通し
・水洗化率が低く使用料収入が伸びないこと、小規模な処理場が多いことにより経費が多額とな
っていること等から、令和3年度の経費回収率は75.1%にとどまり、使用料収入では汚水処理
費用のうち維持管理費分も賄えていない状況
・使用料収入の不足分は、一般会計繰入金で補填を行っており、令和2年度から約6.3億円から
7.1億円で推移し、令和9年度には9億円を超える見込み
(2)使用料改定の内容
① 平均改定率
17%(激変緩和措置期間:令和5年10月分から令和6年9月分まで)
33%(令和6年10月分から)
② 使用料改定時期
・平均改定率17%(激変緩和措置期間) … 令和5年10月分から令和6年9月分まで
・平均改定率33% … 令和6年10月分から
③ 使用料体系等について
・独立採算制を基本とする公営企業として、第1段階として維持管理費に係る経費回収率100%を
目指した使用料に改定
・公平な負担確保のため基本水量制を廃止(これまでは基本使用料に基本水量10㎥を含む)
④ 下水道使用料の算出のしかた(平均改定率17%に改定後の使用料表での算出)
<例 1ヵ月20㎥使用した場合>
基本使用料 1,573円 … ①
従量使用料 (1㎥から10㎥まで) 26円×10㎥= 260円 … ②
(11㎥から20㎥まで) 191円×10㎥ =1,910円 … ③
下水道使用料の請求額(①+②+③) =3,743円
令和5年10月分となる令和5年9月のメーター検針後の使用分から改定後の水道料金・下水道使用料が
適用されます。
ご使用の地区ごとに検針日は異なりますが、おおむね下図のような流れとなります(臨時給水用を除く)。
登米市上下水道事業運営審議会(該当ページへアクセス)
登米市水道料金及び下水道使用料等あり方検討委員会(該当ページへアクセス)
①【下水道使用料:平均改定率17%(激変緩和措置期間)…令和5年10月分から令和6年9月分まで】
水道料金及び下水道使用料の改定にあたり、水道メーター検針時に使用者の皆さまへ次のチラシを配布しております。
水道料金・下水道使用料改定チラシ(R5.9.1発行・R5.9月検針時配布)【PDF:1,599㎅】
水道料金・下水道使用料改定チラシ(R5.4.1発行・R5.4月検針時配布)【PDF:3,973㎅】
登米市上下水道部 〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池目子待井381番地1